指定暴力団稲川会系組員の依頼で、職務で知り得た情報を伝えたとして、県内の警察署に勤務する40代の男性巡査部長が地方公務員法違反容疑で県警の捜査を受けていることがわかった。県警は容疑が固まれば立件し、懲戒処分にするとみられる。 県警捜査員による稲川会系組員への情報漏洩(ろうえい)は昨年にも発覚し、県警本部の薬物銃器対策課員と、川崎署員が同容疑で逮捕され、それぞれ停職6カ月、同1カ月の懲戒処分を受け、退職した。 捜査関係者によると、巡査部長は昨年春、組員から車両のナンバー照会を依頼され、県警内部の資料を使って職務で入手した情報を伝えた疑いが持たれている。組員への別の事件の捜査で、巡査部長との関係が浮上したという。