銅線窃盗巡り金属買い取り店捜索、従業員とみられる自称ベトナム人を入管難民法違反で逮捕

全国で多発する外国人グループによる銅線窃盗事件に絡み、警視庁などの共同捜査本部は7日、盗品等有償譲り受け容疑で売却先の群馬県伊勢崎市の店を家宅捜索し、入管難民法違反(旅券不携帯)の疑いで、店の従業員とみられる自称ベトナム国籍のファン・バン・ドゥック容疑者(29)を現行犯逮捕した。 警視庁捜査3課によると、店は伊勢崎市の金属買い取り業者「ベイギリサイクル」。昨年7月、前橋市内の太陽光発電所の銅線ケーブルを盗んだとして窃盗などの容疑で逮捕、起訴されたカンボジア人グループから、盗品の可能性があると知りながら銅線などを買い取った疑いが持たれている。同課は店側がほかにも銅線などを買い取っていたとみて調べる。 政府は、金属買い取り業者への警察による立ち入り検査を可能とし、違反が判明すれば行政処分の対象にすることなどを盛り込んだ対策法案を今国会に提出する方針。太陽光発電施設でケーブルが切断され発電が停止するなどの被害も出ており、警察当局は窃盗グループのほか、買い取り店側の摘発を進めている。

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