ドナルド・トランプ大統領との会談を終え、2月8日夜に帰国した石破茂首相。翌9日にテレビ番組に出演した際にはトランプ大統領との相性を聞かれ、「また会って話したいと思った」と機嫌よく答えた。 上機嫌の理由は、会談の成功だ。トランプ大統領はオーバルオフィス(大統領執務室)に招き入れるとき、石破首相の背中をそっと押した。会談はなごやかな雰囲気で行われ、懸念されていた関税問題は持ち上がらなかった。 また、懸案の1つであった日本製鉄によるUSスチール買収問題も、「大規模な投資」ということで落としどころを見いだした。実際には内容次第だが、日本側に名より実を提供したことになる。