13日午後3時ごろ、茨城県常総市で発生した火災。枯れ草から雑木林や建物1棟に燃え移り…。「早くご飯食べたい」通院中に火事が発生し、自宅に戻れなくなった近くに住む人からは嘆きの声が聞かれました。鎮火のめどは立っておらず、現在も約2000人に避難指示が出されています。 夜になっても衰える気配なく、火は燃え続けています。茨城県常総市で火事が発生したのは13日午後3時前。「枯れ草が燃えている」と消防に通報がありました。 火は枯れ草から雑木林や建物1棟に燃え移ったということです。建物は激しく燃え、辺りを覆う黒煙。火災は複数箇所で発生しているということですが、今のところ、けが人は確認されていません。 常総市では乾燥注意報が発表されていて、市は午後4時半前に720世帯2043人に避難指示を出しました。 こちらの男性は、病院の通院中に火事が発生してしまい、自宅に帰れなくなってしまったといいます。 住民 「(Q.なかなか戻れない?)そうですね。3時間ぐらいになるんじゃないですかね。もう早く帰りたいね。早くごはん食べたいもん」 「冬の嵐」のごとく強風が吹き荒れた13日。各地で最大瞬間風速が30メートル以上の台風並みの強風が観測されました。 横浜市の国道では、小学3年生の男の子が軽ワゴン車にはねられ、意識不明の重体となっています。男の子は強風で飛ばされた帽子を追いかけ、車道に入ったとみられています。 警察は、軽ワゴン車を運転していた松田学容疑者(59)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕。松田容疑者は容疑を認めているということです。 仙台市にある会社では、従業員が休憩室として使っていたコンテナが強風で倒されました。 従業員 「ものすごい音が事務所に響いてきて、『なんだ?』と思って出てきたらプレハブが倒されていた」 しかし、このとき、コンテナの中には男性従業員が取り残されていました。救急隊が駆けつけ、およそ40分後、無事、救助。男性は両足を打撲するけがをしたということです。 茨城県上空の様子。街を茶色く覆っているのは、大量に舞い上がった砂埃です。衛星画像で見ても、くっきりと確認することができます。地上では運転中の視界を遮るほどに。 さらに、各地の工事現場で強風による事故が相次ぎました。 吹きつけるのは風だけではありません。視界が霞むほど降りしきる雪。13日、新たな寒気が流れ込み、日本海側は広い範囲で雪が降りました。 住民 「もうだめです…正直だめです…。もう勘弁してほしいです…」 11日まで1週間にわたって“今季最強・最長”の寒波が居座り、各地で大雪に見舞われたばかり。厳しい“冷え込み”が長引く中、埼玉県内のいちご農家にはある“異変”が。 むさしのふぁーむ 並木ヒロシさん 「夏・秋の暑さで苗自体があんまり(生育が)良くなかったのと、この寒波によって寒くて(苗の)伸びが悪くなると思う。25年やっているが、収穫量は今年少ないかなと思う」 畑にはまだ小さく、白いままの苺が数多くありました。寒さから苺を守るため、暖房を焚いてビニールハウス内の温度を上げていますが… むさしのふぁーむ 並木ヒロシさん 「例年の1.2倍は(燃料費が)かかってしまう。燃料の値上がりと燃える燃料(の使用量)を合わせるとダブルパンチになっちゃう、今年は」 茨城県内の白菜畑では寒さなどで葉が枯れ、通常の半分以下となった白菜が。去年からの雨不足も重なり、中身もスカスカとなっていました。 鹿児島県内のエンドウマメ畑。収穫目前だった今月8日に雪が襲いました。サヤをみると、斑点のあとが… エンドウマメ農家 松木大成さん 「全部芯までやられてがっかりだよ、本当に」 14日は寒気が一旦北上しますが、週明けから再び強い寒気が流れ込む見通しで、厳しい寒さが予想されます。