青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年、入院中の男が同室の患者を殺害した事件を隠蔽しようとしたとして、県警は14日、犯人隠避の疑いで、当時の病院長ら2人を逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。死因を「肺炎」と偽装し、警察に通報せずに事件の発覚を免れようとした疑いがある。 アルコール依存症で入院していた男=殺人罪で懲役17年が確定=の判決によると、23年3月12日深夜、ベッドで寝ていた高橋生悦さんの顔を歯ブラシで何度も刺して殺害した。 病院は組織として通報せず、県警には翌13日午後6時20分ごろ、内部の関係者から連絡があった。