八戸市のみちのく記念病院で、殺人事件を隠蔽しようとした疑いで当時の院長らが逮捕された事件で、押収された同じ医師の名前で書かれた死亡診断書のなかには、異なる文字の形の記載が複数あったことが新たに分かりました。 病院の当時の院長・石山隆容疑者(61)と、その弟で当時の主治医・石山哲容疑者(60)は、2023年の事件当時、共謀して、殺害された男性の死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に渡すなどし、事件を隠そうとした疑いが持たれています。 死亡診断書には、当時認知症で病院に入院していた80代の医師の名前が記載されていました。 捜査関係者によりますと、これまでに「肺炎」と書かれた死亡診断書が多数押収されていて、その中には、認知症の医師と同じ名前が書かれているのに、異なる文字での記載が複数あったということです。警察は、複数の病院関係者が関わっていた可能性もあるとみて慎重に捜査を進めています。