増加するサイバー犯罪への捜査態勢を強化しようと、県警の捜査員たちが一堂に集まり、専門知識や技術を競い合うコンテストが天童市で行われた。 県警察学校で行われたこのコンテストは、サイバー犯罪の捜査能力を高めようと2018年から毎年県警が開いている。 18日は県内14の警察署からサイバー犯罪の捜査員28人が2人1組で参加した。 捜査員たちは、送られたメールを元に容疑者を特定する課題や、SNSの投稿から容疑者につながる情報を探し出す課題などを、チーム内で相談しながら解いていた。 (新庄警察署・志鎌光巡査部長) 「アクセスログを調べて回答にまで至るというのがすごく難しく、自分の実力不足を実感した」 (山形警察署・宮田亮巡査長) 「難しい問題を解くことで、サイバーセキュリティに関する能力を高めていくモチベーションにつながる」 (県警本部サイバー犯罪対策課・井上禎喜支援・解析担当補佐) 「サイバー関連の知識はあらゆる面で必要不可欠となっているので、今回のコンテストで得たものを警察署に持ち帰って、1件でも多く犯罪被害防止につなげれば」 サイバー犯罪は年々増加傾向にあり、2024年、県内で容疑者の逮捕に至ったサイバー犯罪は100件と、2023年よりも12件増えている。 なお、18日のコンテストでは上山警察署が優勝した。 <コンテスト結果> 1位 上山警察署 2位 天童警察署 3位 南陽警察署