死亡診断書「200枚以上」押収 うち少なくとも7割が「肺炎」と記載 八戸市は1年に1回病院の定期検査を実施も「大きな問題はなかった」という結果が2017年から続く 青森県【みちのく記念病院・殺人隠蔽事件】

青森県八戸市の「みちのく記念病院」の当時の院長らが殺人事件を隠ぺいしたとして逮捕された事件で、八戸市は1年に1回、病院への定期検査を行ってきましたが、結果について「大きな問題は見つかっていなかったとしていたこと」が分かりました。 「みちのく記念病院」を巡っては、殺人事件が起きた当時の院長、石山隆容疑者と医師の石山哲容疑者が、殺害された男性患者の遺族に死因を「肺炎」と記載した死亡診断書を渡すなどして、事件を隠ぺいしようとした疑いが持たれています。 警察は2023年の病院への捜索で、同じ男性医師名義の死亡診断書を200枚以上押収していて、少なくとも7割が「肺炎」と記載されていたことが分かりました。 また、2023年の殺人事件では、けがをした男性患者を発見したあと、看護師が石山哲容疑者に連絡したことなどが分かっています。 警察は看護師ら関係者からも事情聴取し、当時の経緯や状況などについて調べを進めることにしています。 この事件を受けて県と八戸市は、19日に臨時の立ち入り検査を行い、病院の実態を調べています。 また、八戸市では1年1回、病院に定期的な検査を行っていて、今年度は2024年9月に行ったところ、その結果について「指導が必要な大きな問題はなかった」としていたことが分かりました。 「大きな問題はなかった」という結果は2017年から続いていて、市では今後の立ち入り検査の在り方についても検討していくことにしています。

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