300人に売春させて2億円を荒稼ぎ…海外風俗に女性を斡旋したブローカーの「悪質すぎる手口」

女性をアメリカの風俗店に斡旋したとして、大阪市で活動するスカウトグループ「アンビシャス」のメンバー、鄭英和容疑者(40)が職業安定法違反の疑いで2月12日までに警視庁保安課に逮捕された。 「鄭容疑者は’23年2月頃、大阪市内の路上で当時24歳だった女性に『おきれいですね。キャバクラでもAVでも、何でも仕事紹介できますよ』などと声をかけて連絡先を交換。『海外で働きたいんです』と言う女性に『海外への出稼ぎも紹介できます』と伝え、ブローカーグループのメンバーを紹介していました」(全国紙社会部記者) その後、ブローカーグループは女性を米国の風俗店に斡旋。その際、「米国への入国が厳しくなっているので、持って行く荷物にはスキンやローションは入れないように。あくまで旅行であることを強調し、あらかじめ観光先をメモして、入国審査時に申告できるようにすること」などと、細かい指示を出していたという。 「海外の風俗だと身バレのリスクが低いし、円安だから日本の数倍稼げる。しかも、今回は“住み込みで食事付き”という条件でした。女性は’23年4月に渡米し、ブローカーから聞いた住所をもとにワシントンD.C.のホテルにチェックイン。ホテルに寝泊まりをしながら、部屋を訪ねてくる男性客と性行為に及んでいた。 女性は中国系のSNSを使って店とやりとりし、売春を繰り返していました。客のほとんどがワシントンD.C.在住の中国籍の男性で、多い時は一日で10人以上の相手をすることもあったようです。渡米後1ヵ月で200人以上を相手にして、960万円を売り上げていました」(同前) ◆「何のことやらわかりません」 960万円のうち、半分の480万円が女性に支払われ、残額は米国の風俗店と日本のブローカーグループで折半。アンビシャスは日本のブローカーグループが受け取った額の15%を、スカウト料として受け取っていた。 「女性をアメリカの風俗店に斡旋したブローカーグループのメンバーは、昨年4月に警視庁に逮捕されています。その際、鄭容疑者は全国指名手配されていました。ブローカーグループは’21年以降、計300人ほどの日本人女性を米国、豪州、カナダなど海外の売春組織に斡旋。2億円近くを手にしていた。 鄭容疑者がスカウトした女性が渡米した頃、アメリカの国土安全保障省から警視庁に『売春目的の渡航の疑いで入国拒否になる日本人女性が相次いでいる。関連求人サイトの情報を提供する』と連絡があり、国内ブローカーの関与が浮上。日本人女性の海外売春の実態が次々と明らかになりました」(捜査関係者) 鄭容疑者は警察の調べに対し、「何のことやらわかりません」と否認しているという――。

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