交流サイト(SNS)で知り合った男女計3人の自殺を手助けした事件で、田村署が自殺ほう助などの疑いで逮捕した福島市永井川字松木下、無職の男(36)=自殺ほう助の罪で起訴=が、自殺をした女性と金品のやりとりがあったとみられることが21日、捜査関係者への取材で分かった。同署などは、男が自殺を手伝う見返りに現金を受け取った可能性があるとみて調べている。 田村署などによると、1月10日、田村市の林道でいわき市の20代女性が車内で死亡しているのが発見された。女性のスマートフォンを解析したところ男が練炭を準備するなど自殺を手助けしていたことが判明し、1月31日に自殺ほう助の疑いで逮捕した。その後の調べで、昨年6月に喜多方市郊外の空き地のテント内で、宮城県の20代男性と埼玉県の男性(19)が自殺した事案にも関与していたことが分かり、今月20日に再逮捕した。 男はSNSで自殺をほのめかしていた3人にそれぞれ接触し、練炭を準備したり、車で道案内をしたとみられる。同署は21日、男を地検郡山支部に送致した。