携帯電話の利用に必要な「SIMカード」を客の携帯から抜き取ったとして、岡山南署は21日、窃盗の疑いで指名手配していた京都市生まれ、住所不定、無職の男（27）を逮捕した。容疑者は当時、携帯の出張販売のアルバイト販売員をしていた。 逮捕容疑は昨年7月23日正午～午後3時ごろの間、岡山市南区の商業施設で、客として訪れた同所の女性（78）の携帯を預かった際、SIMカード1枚（時価5千円相当）を抜き取って盗んだ疑い。 署によると、容疑者はSIMカードを別の携帯に差し込み、電子決済で飲食代などとして十数万円を消費していたといい「自由に使える金を手にしたかった」と供述している。 高額な請求を不審に思った女性が被害届を提出。SIMカードの利用履歴などから割り出した。容疑者の出張販売先で同様の被害があり、関連を調べる。