仏で刃物襲撃、1人死亡 大統領「イスラム過激派によるテロ」

【AFP=時事】フランス東部ミュルーズで22日、刃物による襲撃事件があり、1人が死亡、警官ら数人が負傷した。現場で逮捕されたアルジェリア出身の男(37)はテロリスト監視リストに載っており、国外退去命令を受けていたと当局が発表した。エマニュエル・マクロン大統領は「イスラム過激派によるテロ行為」と非難した。 ブリュノ・ルタイヨ内相は、男には「統合失調症の傾向」があり、その行為には「精神障害的な側面」があったと述べた。また、フランスは何度も男を国外追放しようとしたが、アルジェリアが協力を拒否したと明らかにした。 事件は22日午後4時ごろ、ミュルーズの市場の近くで発生。当時、コンゴ民主共和国(旧ザイール)に連帯を示すデモが行われていた。 ポルトガル人男性(69)が死亡し、駐車場のスタッフや警官5人が負傷した。検察によると、警官2人は重傷だという。 テロ対策検察(PNAT)によれば、男は犯行時にアラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいた。 マクロン大統領は事件が「イスラム過激派によるテロ行為」であることに「疑いの余地はない」とし、政府として「国土からテロを根絶するためにあらゆる手段を講じる」決意だと語った。 PNATは「テロ組織に関連する」殺人および殺人未遂として捜査していると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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