元タレント田代まさし氏(68)の本格復帰が取り沙汰されている。昨年末に特番「超しらべてみたら」で田代氏を地上波復帰させたフジテレビが、このほど「国民が選ぶ!志村けんの爆笑ベストコント30」で、田代氏の出演映像をモザイクなしで流した。そこで本格復帰の「Xデー」も近いのでは……と注目を集めているのだ。 田代氏は覚せい剤取締法違反で2019年に逮捕、懲役2年6カ月の判決を受け福島刑務所に服役し、22年10月に出所。昨年10月に保護観察期間が終了したことを発表し、ユーチューバーなどをしている。最近は自身のユーチューブ「MARCY’Sちゃんねる」やインスタグラムで、薬物検査への道すがら警察官3人に囲まれて、職務質問を受けたことも明らかにした。出所後、職質されたのは2回目だそうで、「もう、バレバレなんですよ。全員がマスクして柱の陰からずーっと見てるんですよ。絶対に刑事さんだなと思ったら私服の刑事さんで、もう見るからに刑事さんっていうのがバレバレですよ」とネタにしていた。薬物検査の結果がシロであったことも伝えた。 ■再犯率が高い薬物事犯をどう見るか 地上波復帰もシロとの判定がフジテレビから出たのだろうか。某広告プロデューサーはこう見る。 「お試しではないのですが、水面下でスポンサーにお伺いを立てている段階かもしれませんね。昨年の特番に続いて、今回モザイクなしの映像を流して、世間の反応を見ている。薬物事犯への見方は厳しいものの、ネットの反応は驚きながらも、志村けんさんと共演する懐かしのコント映像を楽しんだという内容の書き込みがメーンでした。この反応を受けてスポンサー会社がOKを出せば、田代氏の出演で編成をしていく可能性もあるでしょう」 フジテレビは中居正広氏(52)の女性トラブルを引き金とする騒動でスポンサー企業が雪崩を打って離れた。親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、同局のメディア・コンテンツ事業が3月までの通年決算で33億円の赤字(前期は157億円の黒字)になるとの見通しを5日に発表している。 「スポンサーがつかない状況だから、田代氏の映像を流したとの憶測も一部でありますが、スポンサーの意向はどんなときでも無視することはありません。本格復帰させるのであれば、スポンサーの了承が必要になります」(同) 田代氏から見れば、現在のフジテレビへの逆風は“お試し”のチャンスを得ることができて、追い風になっている部分もあるのかもしれない。 もっとも、薬物事犯は再犯率の高さで知られている。田代氏の復帰を模索しているとすれば、フジテレビにとってそれが離れていった視聴者を呼び戻すための起爆剤となるのか。さらに奈落の底に突き落とされるジョーカーともなり得るだけに、かなりリスクを伴うとの見方も強い。 ◇ ◇ ◇ ■関連記事では、薬物事件や不祥事を起こした芸能人の険しい復帰への道のりが書かれている。