エルサルバドル、米で退去処分の犯罪者収監を提案=米国務長官

Simon Lewis [サンサルバドル 3日 ロイター] – ルビオ米国務長官は3日、訪問先の中米エルサルバドルでブケレ大統領との会談後、エルサルバドル側が米国で退去処分となった「危険な犯罪者」を出身国を問わず国内刑務所に収容することを申し出たと明らかにした。 ルビオ氏はこの日、エルサルバドルの首都近郊でブケレ氏と高官らと約3時間会談した。エルサルバドル側は危険な犯罪者となった不法移民に加え、米国市民あるいは合法な米国居住者である危険な犯罪者の収監も提案したという。米政府がこの提案を受け入れるかどうかは不明。 ブケレ氏はXへの投稿で、米国に「刑務所システムの一部をアウトソーシングする機会」を提供したと説明。 「(米国市民を含む)有罪判決を受けた犯罪者のみを手数料と引き換えにエルサルバドルの大型刑務所(テロリスト監禁センター)に収容するつもりだ」とし、「手数料は米国にとっては比較的低額だが、われわれにとっては多額で、刑務所システム全体を持続可能なものにするものだ」と書き込んだ。 ブケレ氏は厳しい治安対策で8万人以上を逮捕し、殺人件数を大幅に減少させており、トランプ米政権は不法移民対策の重要な協力者としてブケレ氏を高く評価している。 ルビオ氏は米国に滞在する不法移民の出身国への送還に加え、出身国が受け入れない場合の送還先となる「第三国」協定の締結に取り組んでいる。

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