仙台を拠点とする特殊詐欺グループ30人が逮捕された事件の裁判で、仙台地裁はSNSで嘘のメッセージを送りつけるいわゆる「打ち子」役の被告3人に、実刑判決を言い渡した。 この裁判は、「7億円が当たった」などとSNSで嘘のメッセージを送り、被害女性3人から合わせて700万円あまりをだまし取ったなどとして、仙台を拠点とする特殊詐欺グループの男女30人が組織的犯罪処罰法違反の罪に問われたもの。 このうち、「打ち子」役の仙台市宮城野区の会社員・加藤ゆう被告(23)の判決公判が26日に開かれ、宮田祥次裁判官は「被害者の射幸心や恋愛感情につけ込む卑劣で悪質な犯行」などとして、加藤被告に懲役4年の実刑判決を言い渡した。 また、同じ打ち子役の被告2人には被害の賠償を支払っていることなどを踏まえ、それぞれ懲役3年6か月の実刑判決が言い渡された。