他人のクレカ情報使いスマホ決済、大量のたばこ不正購入か 中国人留学生ら逮捕

他人名義のクレジットカード情報を使って不正に入金した電子マネーを使い、コンビニエンスストアで大量のたばこを購入したとして、警視庁犯罪収益対策課は、電子計算機使用詐欺と、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで、いずれも中国籍の大学生の曹智宣容疑者(25)=東京都葛飾区=と張靖宇容疑者(30)=品川区=を逮捕した。犯収課は、認否を明らかにしていない。 同課によると、このコンビニでは令和6年2~12月、同様の手口で約4500万円のたばこが不正購入されていた。たばこはその後、海外に転売されたとみられ、ほかにも複数の人物が関与しているとみて調べている。 曹容疑者の逮捕容疑は昨年8月、何者かと共謀し、スマートフォン用電子マネー「モバイルSuica(スイカ)」に、不正入手した他人名義のクレジットカード情報を入力して計8万700円を不正に入金し、新宿区のコンビニでたばこ163箱を購入したなどとしている。張容疑者は同様の手口で、同年9月下旬に8万円を不正入金し、同じ店でたばこ160箱を購入した疑いが持たれている。 関係者によると、不正購入があったのは、ローソン新宿水道町店。捜査関係者によると、店舗ではたばこは有人レジでしか購入できない仕組みだが、容疑者らはセルフレジを使って購入。当日はたばこを持ち帰らず、後日、別の人物が受け取りにきていたという。複数回に分けて購入したたばこをまとめて店舗の裏口から搬出していたとみられ、犯収課は店舗にも関与している者がいるとみて調べている。 ローソンによると、店舗は12日から営業を休止し、フランチャイズ契約を終了した。同社広報部は産経新聞の取材に「捜査が入ったことを重く受け止め、深くおわび申し上げます。警察の捜査に全面的に協力し再発防止に努めます」とした。

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