知人女性から２億円をだまし取ったとして、兵庫県警捜査２課と葺合署は２１日、詐欺の疑いで、鹿児島市の会社社長の男（４８）と神戸市北区の不動産会社社長の男（５７）の２人を逮捕した。 ２人の逮捕容疑は共謀し、２０２１年９月から１０月にかけて、鹿児島県肝付町で４８歳社長が関連施設を運営する私立通信制高校の監査対策に充てる名目で、神戸市中央区に住む６０代の会社役員の女性から計２億円をだまし取った疑い。 同署によると、２人は共同でマスクの輸入事業をしていたといい、被害女性は知人の不動産会社社長の男から「マスク事業のため（４８歳社長の名前）が学校の預金に手を付けた。監査が終わったら返すので２億円を貸してほしい」と依頼を受けたと説明している。 女性は４８歳社長の口座に１億８千万円を振り込み、不動産会社社長の男に２千万円を手渡した。同署の調べに、４８歳社長は「２億円を借りたが返すつもりだった」と話し、不動産会社社長の男は「２千万円は受け取ったが、（４８歳社長の名前）に渡した。共謀していない」などと、いずれも容疑を否認しているという。 ２人が返済に応じないため、女性が２３年９月に県警に相談していた。