なぜ“ママ友”同士で闇バイト「ホストやギャンブルで借金」「生活費が欲しかった」 他人の電子マネーでタブレット購入した詐欺の罪

去年12月に逮捕された高山裕香被告31歳(旧姓黒田)と小浦優被告33歳。2人は子どもが同じ保育園に通うママ友同士です。 起訴状などによりますと2人は去年8月、共犯者と共に他人の電子マネーを使って、大阪の家電量販店で約40万円のタブレット端末を購入した詐欺の罪に問われています。 2人はSNSで購入役の闇バイトを募集していたとみられ、逮捕時、警察の調べに小浦被告は「ホストやギャンブルで借金を重ね、首が回らなかった」、高山被告は「生活費が欲しかった」と話していました。 ■ニセ通販サイトを使った巧妙なやり口 今回の詐欺、2人の背後にはニセの通販サイトがあり、このサイトで買い物をした人が「商品が届かない」と問い合わせると、返金すると言ってSNSのビデオ通話に誘導。言葉巧みに被害者の電子マネーの決済画面を、ビデオ通話で画面共有させ、その画面を仲間に送り、店で商品を購入する手口です。 同様の被害は全国で急拡大していて、名古屋でも同じ手口で騙された人が。 (名古屋市在住・被害に遭った60代男性) 「最初何が起こったのかわからなった」 男性は去年4月、通販サイトで電気自動車に使う充電ケーブルを購入。1万5000円を振り込みましたが、商品は届かず。1か月後、こんなメールが…。 (男性) 「商品が欠品しているので、代わりの品物を送るか返金するかを選んでくださいという」 男性が返金を求めると、LINEに誘導され、電子マネーの決済画面を送るよう指示されました。 (男性) 「日本人じゃない感じだったんで『中国人ですか?』と聞いたら韓国人だと」 不審に思った男性は決済画面を送らず、被害はここで食い止められましたが、商品はいまも届いていません。 ■「重要な役割だった…」検察は高山被告に懲役3年6か月を求刑 27日、名古屋地裁で開かれた高山被告と小浦被告の初公判。ママ友同士で犯行に及んだ2人は、いずれも「間違いありません」と起訴内容を認めました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加