”問題児”デービス、バキバキ刺青ボディで計量パス!ローチとガチ口論で一触即発に

3月2日(日・日本時間)米・ニューヨークにて[WBA世界ライト級タイトルマッチ(-61.23kg)]の前日計量が日本時間1日に行われた。王者ジャーボンテイ・デービス(米=30)は刺青だらけのボディで60.69kg、挑戦者ラモント・ローチ(29=アメリカ)は61.23kgで計量パスした。デービスは今回が6度目の防衛戦となる。 この試合は当初11月に予定されていたが、デービスがSNSで試合中止を発表。前後には”あと1年で引退”宣言もしていた。しかし延期され、今回の3月に行われる。デービスとローチとは、アマチュア時代にも2回対戦しており、2度ともデービスが勝利。10年と11年、ジュニアオリンピックの地域大会と全国大会だったと言う。 先に計量台に上がったローチは真剣な表情でマッスルポーズし、計量パス。対するデービスも落ち着いた表情で計量をパスし、早々と計量台を降りた。 フェイスオフではローチがデービスに言葉をかけるが、デービスはそれを受け流す。その後、口論となりヒートアップ!言い争いは1分近くも続き一触即発寸前となったが、関係者が割って入り、ようやく計量は終了した。 デービスは身長166cmとライト級(61.2kg以下)では小柄だが、スピード・パワー・テクニックなど極めて高い戦闘能力を備え、戦績は30戦全勝(28KO)でKO率は93%超。あの井上尚弥(29戦全勝26KO、KO率は約90%)を上回るKO率だ。 一方その輝かしい戦績の裏で、暴行容疑等で幾度となく逮捕され、一昨年は20年に起こしたひき逃げの罰である自宅軟禁を破った罪で、拘置所行きとなっていた。 ローチは現WBA世界スーパーフェザー級王者であり、27戦25勝(10KO)1敗1分の戦績を残している。現在の王座は23年11月に獲得し、昨年6月に8回TKO勝ちで初防衛に成功。今回2階級制覇を狙う。 下馬評では階級上でもあるデービスが圧倒的優位だが、ローチもゴールデングローブ優勝、プロでもテクニックを駆使し完封を続けてきた。 先日23日にはWBC同級王者シャクール・スティーブンソンがKO勝利し、試合後には「ボクシング最大の試合になる。デービス、やろうぜ。(リヤド・シーズンの)トゥルキ(・アラルシク)氏も望んでいる」とデービスに宣戦布告していた。デービスが勝利した場合、統一戦への大きな一歩となるだろう。 デービスは年内の引退を公言していたが、6度目の防衛に成功し、シャクールとの統一戦に臨むのか。それともローチが下馬評を覆し、2階級制覇を成し遂げるのか。両者、明日のゴングを待つのみとなった。

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