愛媛県砥部町の60代の女性が、警察官をかたる男から電話で「資産確認が必要」などと嘘を言われ、およそ1900万円をだまし取られる被害に遭いました。 警察は、特殊詐欺事件とみて捜査しています。 ■◇◇電話の始まりは「NTTカスタマーセンター職員」◇◇ 警察によりますと、2月17日、被害に遭った60代の女性のもとに、まずNTTのカスタマーセンター職員を名乗る男から電話があり「あなたの電話が止まることになった」「詳しくは警察官に確認して欲しい」と告げた上で、嘘の警察官の連絡先が伝えられました。 ■◇◇犯罪に巻き込まれていると嘘 不安を煽り口止めも◇◇ これを信用して連絡を取った女性。 電話口で警察官を名乗る男から「逮捕した男が使用していた携帯電話が、あなたの名義で契約されている」「男はあなたの名義の通帳を持っている」などの嘘を伝えられます。 その上で「この事件で市役所職員や警察官も逮捕していて、どこから話が漏れるか分からないので、誰にも相談してはいけない」などと言われます。 ■◇◇検察官を名乗る男も登場◇◇ さらに、電話を代わった検察官を名乗る男からも「内密に捜査をしているので、誰にも言ってはいけない」などと口止めされました。 ■◇◇「あなたの資産確認が必要だ」◇◇ その後再び女性は、警察官を名乗る男から、今度は「あなたの資産確認が必要だ」「明日までに通帳や生命保険の証書を用意しておいてください」などと告げられます。 ■◇◇確認すれば、あなたの潔白も証明される◇◇ 続いて、今度は、警察官の上司を名乗る男が電話を代わり「あなたの資産確認をするため、指定口座に現金を振り込んでもらう必要がある」「仮想空間であなたのおカネを確認すれば、あなたの潔白も証明される」などと嘘を言われました。 結局、女性は2回にわたって現金合わせておよそ1900万円を振り込み、だまし取られたということです。 警察は特殊詐欺事件とみて捜査を進めています。 ■◇◇巧妙な電話番号使用のケースも 対策と呼び掛け◇◇ 警察が、捜査や資金調査などの名目で現金を振り込ませることは無いとして、注意を呼び掛けます。