【Kー1】木村〝フィリップ〟ミノルの参戦可能性はあるのか 宮田P「ハッキリ言ってほぼ0%ですけど…」

昨年10月に大麻取締法違反の疑いで逮捕され執行猶予3年の有罪判決を受けた木村〝フィリップ〟ミノル(31)から参戦&復帰の志願を受けた立ち技格闘技イベント「Kー1」の宮田充プロデューサー(56)が、複雑な胸中を語った。 木村は先月27日に都内で行われた会見に姿を見せた。会見の後半を仕切ったレオナ・ペタスから呼び込まれ「これからは違法薬物やドーピングなどをせず、新しい木村〝フィリップ〟ミノルとして生まれ変わります」と謝罪。その上で2月に受けた前十字じん帯の手術から回復次第、今秋にもKー1のリングで復帰戦を行いたいと訴えた。 宮田氏は、会見に木村がサプライズ登壇したことについて「事前に知っていたか? チラッとそんなようなことは聞いてましたけど『本当に来たんだ』『どうしよう』っていう感じでした」と嘆く。それでも、復帰戦を訴えたことに「ミノルも稼がなきゃいけないんだろうなというのは思います。それにはKー1がちょうどよかったんだろうなと思うし」と心中を察した。 それでも、木村の過去が過去だけに「それで『はい、組みます』とは、もちろんいかないですよ。ドーピングのことと、執行猶予期間中であること。この2つ。『クリアすべき問題がある』ってことですよ」と当然、即答はしかねるとする。さらに「道端のケンカではないですから。ほかのジムさんや選手はもちろん、アマチュアやお子さんとかそのご家族も含めてKー1なので。あまり〝ハレンチなこと〟をやりすぎると、作ってきたピラミッドが崩れかねないので、慎重に対応したいです」と言葉を選んだ。 木村は当初、昨年10月の「FIGHT CLUB.2」でYA―MANと対戦予定だったが、直前の逮捕で試合を中止にしている。宮田氏は「(その諸問題が)クリアになっているかもよく分からない。クリアになって来ているなら、まだいいんですよ。でもおそらく、そんなことはないでしょうから。彼らは『面白いだろうな』と思ってやってるだけでしょ」と推測。そして「そこに振り回されるのが僕の仕事でもあると思うんですけど、頭が痛いですね」と吐露した。 その上で、木村を起用する可能性について「今はノーに近いというか。ハッキリ言ってほぼ0%ですけど…」と口ごもる。それでも「そこから可能性が上がるのか、やっぱりないのか。魅力あるファイターであるのは確かだけど、うかつに『これで面白くなりましたね』とは言えません。ただ『秋だったらなんとかできるのかなあ…』とかは、プロモーターとしては考えもしますし…」とつぶやくように話した。 宮田氏の悩める日々はまだまだ続きそうだ。

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