資金洗浄の主要メンバーか 犯罪収益隠匿容疑で公開手配の男逮捕

ペーパー会社の口座を悪用したとされる資金洗浄(マネーロンダリング)事件で、大阪府警は3日、住居・職業不詳の伊藤真也容疑者(37)ら2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)などの疑いで逮捕したと発表した。伊藤容疑者は黙秘しているという。 2人は昨年4月までに出国し、フィリピン入管当局に拘束されていたが、今月3日に帰国したという。府警は2人を公開手配していた。 生活経済課によると、資金洗浄に特化した「リバトングループ」は約500のペーパー会社を設立し、管理する約4千の法人口座には少なくとも計約700億円が入金されていたという。 府警は伊藤容疑者がグループの主要メンバーとみている。伊藤容疑者はペーパー会社の法人設立の際、名義を貸してくれる協力者にアドバイスするなどしていたという。 2人の逮捕容疑は2022年5月、他人名義のペーパー会社の口座を金融機関に設け、投資詐欺の被害金を資金洗浄するなどしたというもの。(高井里佳子)

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