先月26日、ミャンマーの詐欺拠点で発見された日本人の男。札幌に住む友人がHTBの取材に応じ、最近の様子を明かしました。 発見された男の知人) 「おととい(2日)電話がかかってきて、近く日本に帰るかもしれないと言っていた。大阪でコンセプトカフェの店長やオーナーをすると言っていた」。 男とは5年ほど前からの友人だということです。2日、男から電話が。電話口では、冷静な様子で話をしていたといいます。 発見された男の知人) Q焦っている感じは? 「なかった。『きのう日本人が確保されたみたいだけど、違う?』と聞くと、『それは違う』と(言っていた)」。 これは男性と男のLINEのやりとりです。先月上旬、連絡をとってみるとタイで仕事をしているというメッセージが。その仕事は、「稼げる仕事」だとして男性を誘っていました。 【LINE文面】 「仕事は金融機関でパソコンを主に使う」 「こっちに来るならパスポート代、飛行機代などは会社が全部負担してくれる」 男は具体的な仕事内容についてLINEでは頑なに明かそうとせず、電話で説明すると伝えていました。数日後、LINEの通話機能でやりとりをすると… 発見された男の知人) 「詐欺みたいなことだと言っていた。月で50万円ぐらい稼げると言っていた」。 他にも仕事時間は長いものの、食事は無料で宿泊施設もある。「福利厚生が充実している」ともアピールしていたそうです。 友人に対し詐欺への加担をほのめかしていたという男。実は札幌市内である事件に関わっていた疑いが浮上しています。 立田祥久記者) 「男はすすきののラーメン店で働いていました。その店で起こした事件に関与したとして逮捕状が出ていたということです」。 関係者によりますと男は去年、当時勤務していた札幌・すすきののラーメン店から売上金を盗んだ疑いで道警が逮捕状を取っていたということです。男が海外に渡ったのはその後とみられます。 男は国境警備隊に対しミャンマーで「パソコンを使って資料を作る事務作業をしていた」と話しているということです。今後、タイを経由して日本へ送還されるとみられ調整が進められています。