滋賀県警彦根署は4日、赤信号を無視したとして道交法違反の疑いで3日に逮捕した滋賀県甲良町の男性について、誤認逮捕だったと発表した。同署は男性に謝罪し、釈放後に飲酒検知を行い、4日、同法違反(酒酔い運転)の疑いで逮捕した。 彦根署によると、逮捕されたのは同町の会社役員男性(47)。3日午後11時半ごろ、ドライブスルーがある豊郷町の店舗から「飲酒運転の疑いがある軽トラックがいる」と110番があった。駆け付けた署員が、客として訪れ運転席にいた阪東容疑者に飲酒検知の実施を告げると逃走。約500メートル離れた彦根市安食中町の国道8号交差点で信号待ちの軽自動車に追突後に左折し、縁石に乗り上げた。 同署の説明では、パトカーの署員の認識や、追突された車の運転手の説明を基に、阪東容疑者の車の交差点進入時は赤信号だったと判断し現行犯逮捕したが、パトカーのドライブレコーダーで確認したところ青信号だった。釈放まで約50分間拘束していたという。 同署は釈放後、容疑男性の飲酒検知をし、呼気から基準値の4倍弱のアルコールが検出されたという。逮捕容疑は3日午後11時45分ごろ、同市安食中町で酒気を帯びた状態で軽トラックを運転した疑い。容疑を認めているという。 彦根署は誤認逮捕について「署員の教養を徹底し、再発防止に努める」としている。