小学生の女の子10人に性的暴行を加えた罪などに問われ、1審で無期懲役の判決が言い渡された男が、判決を不服として控訴しました。 柳本智也被告(28)は2016年から2022年にかけて、大阪府内の集合住宅で、小学生の女の子10人に性的暴行を加えた罪などに問われています。 先月18日の裁判員裁判で、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)は「各犯行は女児らを狙って人格の根幹を傷つけたもので、卑劣・悪質の極み」と指摘し、検察の求刑通り法定刑上限の無期懲役の判決を言い渡していました。 柳本被告は、裁判で起訴内容を認め、「逮捕前は事件の重大さを認識できていなかったが、今は非難されて当然だと思う」と反省の言葉を述べていました。 大阪地裁によると、柳本被告は今月4日、判決を不服として大阪高裁に控訴していたことがわかりました。 被害者の父親の1人は、判決後、関西テレビの取材に対し「娘や家族としては、受けた被害のことは一生忘れることはないし、親が死んでいなくなった後も娘は1人で背負っていかないといけないので、すごく辛いと思う。娘が将来どうなるのか、どんな影響を及ぼすのが不安」とコメントしていました。