森保ジャパンが世間を騒がせている大騒動の影響を受けそうだ。2026年北中米W杯アジア最終予選に臨んでいる日本代表の森保一監督(56)は、ドイツ1部マインツに所属するMF佐野海舟(24)を大絶賛。3月の同予選で代表メンバーに選出される可能性が浮上した。しかし、昨年に佐野自身が起こした〝事件〟により、日本代表入りに賛否両論が噴出。招集を巡っては、元タレント・中居正広氏(52)の大騒動が大きな障害になるという。 森保ジャパンが期待する新戦力の抜てきは難しいのかもしれない。2月19日に欧州視察から帰国した森保監督は、マインツで活躍する佐野について「ドイツの中でもトップレベルと言っていいくらいに存在感が大きかった」と強調。「チームの中心として考えられていると試合を見て感じた。局面を打開していけるところからチームの攻撃、守備のサポートができる。彼の存在感は上がってきているし、チームとして信頼されている選手だと感じた」と高く評価した。 指揮官は日本代表招集には言及しなかったものの、現地で佐野本人と直接会話してコミュニケーションを図るなど、大きな興味を示しているのは間違いない。くしくも代表常連のMF守田英正(スポルティング)が負傷していることから、回復が間に合わなければ、佐野が選出される可能性も十分にありそうだ。SNSやネット上でも「実力は問題ないから」「ようやく日本代表に呼ばれそうだな」と招集を期待する声が出ている。 ただ、佐野が日の丸を背負うことに反発する人たちも多い。昨年7月に都内で女性への不同意性交の容疑により、警視庁に逮捕された。最終的に不起訴となったものの、かねて「代表復帰は不可能」「もう日本ではプレーできない」「日本代表にはふさわしくない」「代表のスポンサーがいやがるやろ」などの意見があるのも事実だ。 サッカー選手と契約するスポーツマネジメント事務所の関係者は佐野についてこう指摘する。「うーん。そこはポイチ(森保監督)の決断次第なんじゃないかな。彼は不起訴になっているし(女性への性加害疑惑で刑事告訴された)伊東純也(スタッド・ランス)も(不起訴となり昨年9月に)代表復帰しているから。佐野も普通に呼べそうな気がするけど…」と語った。 その一方、元タレントの中居氏がかかわる騒動の影響を受ける可能性もあるという。中居氏は過去の女性とのトラブルが表面化すると、テレビ各局は出演を見合わせ。さらに、この問題に大きくかかわったと一部で報じられているフジテレビに対し、多くの企業が「適切な対応がなされていない」などの理由から、CM出稿を停止するなど大騒動に発展。中居氏は1月に芸能界引退を表明した。 ある選手代理人は「中居氏による騒動の影響がある? そこは(森保)監督だけではなく(日本サッカー)協会の意向もあるだろうな。それに日本代表スポンサーにとっては、イメージと合わない部分だろうから。不起訴とはいえ、逮捕されたというところは大きい。日本代表に呼ぶのは難しいかも。最終的には世論の反応もある」との見解を示している。 森保ジャパンは同予選の次戦で20日にホーム(埼玉)でバーレーンと対戦するが、勝てば8大会連続のW杯出場が決まる大事な試合に佐野の招集はあるだろうか。