容疑者の車から被害者の血液 暴行トラブルも 22年前の殺人事件

2003年に川崎市高津区の会社員清野敏明さん(当時26)が行方不明になり、7年後に遺体で発見された事件で、殺人容疑で神奈川県警に逮捕された元同僚の川崎市麻生区上麻生6丁目、会社員酒井義幸容疑者(46)の車から、清野さんの血液が検出されていたことが捜査関係者への取材で分かった。酒井容疑者は部下だった清野さんに暴行を加えるトラブルを起こしていたといい、県警は動機との関係を調べる。 捜査関係者らによると、2人は川崎市内の酒の小売店で数年間一緒に勤務。酒井容疑者は店長、清野さんは副店長だった。酒井容疑者は03年1月、清野さんへの暴行などが原因で会社を自主退職したという。清野さんは同年10月、店から帰宅せず、父親が捜索願を出していた。 県警は10年に酒井容疑者の車を押収。車内から検出された血液が、清野さんのものと一致したという。 発表によると、逮捕容疑は03年10月31日ごろ、清野さんを川崎市内か周辺で刃物のようなもので刺すなどして殺害したというもの。酒井容疑者は「やっていません」と容疑を否認しているという。(加藤美帆、手代木慶、村上潤治)

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