2023年、北九州市に住む当時81歳の女性が約76万円を騙し取られたニセ電話詐欺事件で、警察は、「回収役」と見られる中国籍の男(53)を逮捕しました。 詐欺の疑いなどで逮捕されたのは、大阪市に住む自称自営業で中国籍のレン・ガン容疑者(53)です。 警察によりますと2023年7月、レン容疑者は別の人物と共謀して、北九州市の女性(当時81歳)に対し百貨店の従業員になりすまし、「あなたの百貨店のカードが十数万使われていますよ」などと電話しました。 その後、別の日本人の男が女性の家を訪れ通帳3冊を盗み、現金合計76万2000円を引き出し、レン容疑者が回収した疑いが持たれています。 大阪府内で受け子役の男から手渡しで現金を回収したとみられています。受け子の男はすでに逮捕されており、供述などからレン容疑者の容疑が固まりました。 約1年間海外にいたため、日本に戻ってきた6日に逮捕されました。 福岡県内ではレン容疑者を含め中国籍の男3人が同様の詐欺事件の回収役として逮捕されていて、同じグループによる犯行だとみられています。 このグループによる県内での被害は約20件で、総額1900万円にのぼるということです。 警察は認否を明らかにしておらず、事件の指示役がいるとみて、詳しく調べる方針です。