福岡県の助成事業をめぐり、元県議会議員が収賄の疑いで再逮捕されました。賄賂として受け取ったとされる現金の金額は5500万円以上となり、警察が全容解明に向けて捜査を進めています。 収賄の疑いで再逮捕されたのは元福岡県議会議員の片岡誠二容疑者(58)です。 片岡容疑者はおととし4月、ケア・トランポリン教室への県の助成事業をめぐり、予算可決の便宜を図った見返りに、健康器具の販売会社の代表取締役から現金2700万円余りの賄賂を受け取った疑いが持たれています。 警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。 ケア・トランポリン教室をめぐっては、片岡容疑者の紹介をきっかけに2019年度から県が助成を開始。 関係者によりますと、片岡容疑者は当時、担当部署の課長などを繰り返し呼び出して事業拡大を働きかけ、当初およそ2700万円だった県の予算は、2023年度には6倍以上の1億8000万円近くにのぼりました。 片岡容疑者は2月、現金2800万円の賄賂を受け取ったとして贈賄側の会社の代表取締役とともに逮捕・送検されていて、警察が全容解明に向けて捜査を進めています。