【現地の様子】韓国・尹大統領、52日ぶりに釈放 “内乱首謀”については不当判断も、「弾劾審理」で職務は依然停止中 今後の動きは?

先週末、52日ぶりに身柄拘束を解かれた韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。現地は混乱が続いているのか。最新情報を中継でお伝えします。 (取材・報告=指宿文 解説委員) ◆◆◆◆◆ 指宿文 解説委員 「韓国・ソウルの大統領公邸の前です。こちらでは尹大統領を支持する人たちの集会が開かれています。実は午後5時までの予定だったのですが、まだこの場所を反対派の人たちに取られてはならないと、旗を持った人たちは『弾劾棄却』と書かれたビラを持ったまま、別の集会の会場と中継を結びながら集会を続けている状況です。 尹大統領は今年1月、非常戒厳をめぐり内乱を首謀した疑いで身柄を拘束されました。この拘束が不当だとして、先月に裁判所に取り消しを求めていて、7日認められました。検察は即時抗告も検討していましたが、8日になって断念し、釈放が決まりました」 韓国国民 「よくないことをしたから法的拘束は受けるべき。分断している状況が精神的に疲れる」 「(釈放は)賛成です。早く戻ってきて外交をしてほしい」 足立夏保キャスター 「今後の動きには影響はありそうでしょうか?」 指宿 解説委員 「尹大統領の非常戒厳をめぐっては2つの大きな動きがあります。一つは今回、釈放された件ですが、『内乱を首謀した罪』で逮捕・起訴され、今回釈放されたという流れになっています。 ただもう一つ『弾劾審理』というのが続いていて、弾劾訴追を受けている間、尹大統領は釈放されたとしても、職務に戻ることができません。この『審理』は現在も続いていて、今月中旬に、結論が出るとされています。 尹大統領は今後、こちらの公邸に戻って弁護団とその打合せなどをするものとみられています。きょう取材をしていて感じるのは、尹大統領を支持する声、反対する声、分断がはっきりしている一方で、正常化を望む声も多く聞かれました。少しこの混乱に疲れている、そんな様子もうかがえました」

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