入院中の母親の点滴にサプリメントを入れ、医師らの業務を妨害した罪に問われた男に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。 起訴状などによりますと伊藤直行被告は去年8月、名古屋市内の病院で、入院中の母親の点滴にサプリメントを入れ、医師らの業務を妨害した罪に問われています。 母親は、その後体調が悪化して死亡しました。 判決で名古屋地裁は、「勝手にサプリメントを入れたことは非難を免れない」とした一方で、「母が入院前から使っていたサプリメントの資料に書かれた効果を信じ、摂取させたいと思ったことは強く非難できない」として、懲役1年6カ月執行猶予3年を言い渡しました。 伊藤被告は、去年12月に愛知県警に逮捕された際の傷害致死容疑は不起訴処分となっています。