尹錫悦大統領「電撃釈放」が韓国社会で物議…本格的な「内戦」状態に突入する可能性も!

「内乱首魁容疑」で今年の1月26日、検察によって拘束起訴された韓国の尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領が3月8日電撃釈放された。不法拘束という尹大統領側の主張を1審裁判部(ソウル中央地裁刑事25合意部)が受け入れ、「拘束取り消し」を決めたのだ。 釈放当日の8日午後5時40分頃、警護員たちの警護を受けながらソウル拘置所正門を歩いて出てきた尹錫悦大統領は、拘置所前に集まった600人余りの支持者たちに向かって90度に腰を曲げた後、90メートル余りを歩きながら手を振ったり拳を振り上げながら勝利のポーズを取った。たまに感情が込み上げてくるように目頭を赤くしながらしきりに支持者を向けて深く頭を下げる大統領の姿に、現場の支持者たちは「尹錫悦大統領!!」を叫んだ。 太極旗(韓国国旗)と星条旗の波と大きな太鼓の音が相まって雰囲気を高めた、まるで映画のようなこの場面に対し、「共に民主党」は「凱旋将軍にもなったような破廉恥な姿」と非難したが、毎日のように緊急議員総会を開催するなど、それこそメンブレ状態に陥った。 「拘束取り消し」とは、容疑を認めたうえで保証金を払って拘束執行停止を要請する「保釈」とは異なり、主に拘束の不当さを理由に釈放を申し出る制度だ。ただ、「同じ穴の狢」という言葉があるように、拘束令状を出した同僚判事の決定を他の判事が覆すことは容易ではないため、一年に一度あるかないかの珍しいケースだ。 これを心配して、尹大統領弁護人たちも最初は「保釈」を申し立てようとしたが、尹大統領が不法拘束に対する裁判所の判断を受けてみたいという趣旨で拘束取り消しの申し出を強く押したという。結局、尹大統領の賭けは完璧な勝利をおさめたが、この勝利が今後の刑事裁判と憲法裁判にも影響を与えるかについては、展望が分かれている。

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