親子3人が逮捕・起訴された、おととし7月、札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され首を切断された事件。札幌地裁はきょう、殺人を手助けした罪などに問われた父親に、懲役1年4か月の有罪判決を言い渡しました。 この事件はおととし、札幌・ススキノのホテルで会社員の男性(当時62)が殺害され、田村瑠奈被告(31)ら親子3人が逮捕・起訴されたものです。 このうち父親の修被告(61)は、殺人や死体損壊などを手助けした罪に問われています。 これまでの裁判で弁護側は、「娘の犯行計画を知らなかった」として無罪を主張。一方の検察側は、「計画を知ったうえで関与した」として懲役10年を求刑していました。 きょうの判決で札幌地裁は、「瑠奈被告が死体を遺棄することを知りながらそれを容認し、ビデオ撮影で損壊行為も容易にさせた」として、死体遺棄と損壊のほう助の罪は認定できるとしました。 一方で、殺人のほう助については「何らかの犯罪行為に及ぶことは認識していたと言えるが、殺人に及ぶことを認識していたとまでは言えない」などとして認定せず、懲役1年4か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。