田村瑠奈被告の父親に懲役1年4か月 執行猶予4年の判決 “死体遺棄を容認し、損壊行為を容易にさせた”とするも殺人ほう助は認定せず【札幌すすきの首切断】札幌地裁

札幌すすきののホテルで、男性が殺害された事件の裁判員裁判で、札幌地裁は、殺人を手助けした罪などに問われた父親に、懲役1年4か月の有罪判決を言い渡しました。 《札幌地裁前から中継》 堀内大輝アナウンサー) 裁判長から促され証言台に立った田村瑠奈被告の父親、修被告。まっすぐに裁判長を見つめ、身動きせずに判決に耳を傾けていました。 この事件は、2023年7月札幌すすきのホテルで、会社員の男性が殺害され、田村瑠奈被告ら親子3人が逮捕・起訴されました。 父親の修被告は、実行犯である瑠奈被告を現場のホテルまで車で送迎したり、瑠奈被告が遺体を損壊する様子をビデオで撮影したりして、殺人や死体損壊などを手助けした罪に問われています。 これまでの裁判で弁護側は「娘の犯行計画を知らなかった」として無罪を主張。 一方で検察は「計画を知ったうえで、犯行の全般に関与した」として懲役10年を求刑していました。 12日の判決で札幌地裁は「浴室を提供することで死体遺棄を容認し、ビデオ撮影で損壊行為も心理的に容易にさせた」として、死体遺棄と損壊のほう助の罪を認定しました。 また、殺人のほう助については「瑠奈被告が何らかの犯罪行為に及ぶことは認識していたと言えるが、殺人に及ぶことを認識していたとまでは言えない」などとして認定せず、懲役1年4か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。 堀内大輝アナウンサー) 判決を受けて、田村修被告の弁護人は、控訴するかどうかは、これから修被告と話して検討するとしています。

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