岡山県は14日、知人女性に嫌がらせ行為を繰り返したとして逮捕されたり、自転車の酒気帯び運転で摘発されたりしたなどとして、職員3人を地方公務員法に基づき、同日付で停職の懲戒処分にしたと発表した。 処分を受けたのは備前県民局宇野港管理事務所の男性主任(64)=停職3カ月、産業労働部の男性主任(40)と備前県民局の男性副参事(61)=いずれも停職14日。 県によると宇野港管理事務所の男性主任は昨年12月、知人女性宅の敷地にたばこを投げ捨て、女性の車に唾を付けたとして1月に県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕され、3月に不起訴となった。主任は県の聞き取りに行為を認めた上で「仕事のストレスや私生活の心配事が重なり、被害者に当たってしまった」と話したという。 産業労働部の男性主任は1月に岡山市内で同僚と飲酒後に自転車を運転。道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発され、罰金10万円の略式命令を受けた。備前県民局の男性副参事は昨年12月に同市内で乗用車を運転中、歩行者をはねて死亡させる事故を起こした。 昨年11月施行の改正道交法に基づいて県職員が自転車の酒気帯び運転で摘発されたのは初めて。県人事課は「関係法令を周知徹底し、再発防止に取り組む」としている。