フィリピンのドゥテルテ前大統領 ICC審理にオンライン参加し公判前手続き

オランダ・ハーグにあるICC(国際刑事裁判所)は人道に対する罪の疑いで逮捕されたフィリピンのドゥテルテ前大統領に対する初の審理を開きました。 ICCは14日、在任中に推し進めた薬物犯罪を厳しく取り締まるいわゆる「麻薬戦争」で6000人以上の殺害を招いたとして人道に対する罪に問われているドゥテルテ氏に対する初の審理を行いました。 今回の審理は公判前の手続きにあたりますが、フィリピンからの移送が長時間に及んだとして、ドゥテルテ氏はオンラインでの参加が認められました。 審理では容疑内容が通知され、ドゥテルテ氏は裁判長の問いかけに対し、氏名、生年月日、出生地などを自ら答えました。 一方、ドゥテルテ氏の弁護士は逮捕とオランダへの移送について「単なる拉致だ」と非難した上で、ドゥテルテ氏が深刻な健康状態にあると述べました。 しかし裁判長は、ドゥテルテ氏は「はっきりと意識があり、健康状態に問題はない」という医師の見解を説明しています。 次回の審理は9月23日に開かれる予定です。

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