ひき逃げ容疑者から睡眠剤 高校生死亡、危険運転認定

昨年10月、大阪府泉南市で男子高校生(18)が車でひき逃げされて死亡する事故があり、逮捕された男の血液などから、睡眠導入剤と覚醒剤の成分が検出されたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。大阪地検岸和田支部は睡眠導入剤の影響を認定し、当初起訴していた自動車運転処罰法違反の過失致死罪から危険運転致死罪への訴因変更を請求した。 大阪府警によると、事故は昨年10月15日深夜、泉南市の市道で発生。アルバイト市道雅友被告(46)=泉南市=の軽トラックが対向車線にはみ出し、同市の男子高校生が運転するバイクと衝突した。高校生はその後亡くなり、府警は翌16日に被告を逮捕した。 捜査関係者によると、府警が実施した血液鑑定で睡眠導入剤、尿検査で覚醒剤の成分が検出された。逮捕後の府警の調べに「処方された睡眠導入剤を飲んだ。事故の記憶がない」と供述していたという。 大阪地検岸和田支部は、覚醒剤取締法違反(使用)の罪でも起訴している。

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