マカオ治安警察局は3月17日、マカオ半島北部にあり、広東省珠海市との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション付近でスリを行ったとして50代の中国人(中国本土居民)の男を逮捕したと発表。 同局によれば、前月(2月)27日午後7時頃、マカオ側から珠海側へ移動するため關閘イミグレーション前の広場を歩いていた男性がバックパックのファスナーが開けられているの気づいて確認したところ、中に入れていた現金300パタカ(日本円換算:約5600円)と200人民元(約4100円)がなくなっていたため、何者かに盗まれた可能性があるとして、近くにいた警察官に通報したとのこと。 通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを活用して捜査を進め、被害者に近づいた男によるスリ行為の一部始終を確認するとともに、この男の身元を特定。3月13日夜に男が關閘イミグレーションからマカオへ再入境したタイミングで逮捕に成功したという。 男は同局の調べに対して犯行を否認したものの、同局は捜査で得られた情報を総合判断した結果、窃盗罪で検察院送致する方針とした。 マカオでは、アフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、観光名所周辺やバスの車内といった人混みでスリ被害がしばしば発生しており、警察が累次の注意喚起を行っている。