警視庁の電話番号を偽装表示する詐欺 県内の20代女性が50万円被害 鹿児島県

警視庁の代表番号を偽装表示させる手口のうそ電話詐欺が鹿児島県内で発生し、20代の女性が約50万円をだまし取られていたことが分かりました。 警察によりますと、県内に住む20代の女性は3月14日、携帯電話に「03-3581ー4321」から着信があり、電話に出たところ、警視庁捜査二課のイトウマサヤを名乗る男性から「特殊詐欺の容疑で逮捕した男の家を捜索したところ、あなたの口座も出てきた。被害額は6000万円くらいで、あなたの口座に300万円が振り込まれている。あなたも容疑者にあげられている」などと言われました。 女性は当初、詐欺の電話と疑いましたが、かかってきた電話番号を調べたところ、警視庁の代表番号と一致したことから、警察からの電話だと信じてしまったということです。その後、LINEなどを通じて「詐欺に使われたお金なのか確認するために口座に振り込んでください」などと指示を受け、約50万円を送金し、だましとられたということです。 県警は「事情聴取を行う時でも直接会うことなくLINEや電話だけでやりとりをすることは決してない」と注意を呼びかけています。 警察によりますと、偽の電話番号を表示する方法はまだ捜査中ですが、アプリなどを使った可能性があるということです。 今後も同様の手口が相次ぐ可能性があるので、警察官を名乗る者から身に覚えのない電話があった場合は、冷静になって「所属、部署、氏名、内線番号」を確認し、電話を一旦切った上で最寄りの警察署に相談するように呼びかけています。

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