【AFP=時事】ハンガリーの首都ブダペストの裁判所は18日、劣悪な環境の自宅アパートで栄養失調の猫100匹以上と犬1匹を飼育していたとして動物虐待の罪に問われた同国人の女(60代)に対し、禁錮10月を言い渡した。 現地メディアによると、この事件は同国史上最悪級の動物虐待事件とされ、国民の激しい怒りを呼んだ。 女は、必要な世話を怠るネグレクトによって「多数の動物に長期にわたる苦痛を与えた」として有罪判決を受けた。 動物たちは餌も水も与えられず、「排せつ物まみれ」の女のアパートに閉じ込められた結果、「体外・体内の寄生虫病に苦しみ」、「自給自足」することもできなかった。 女は反省の念を一切示さなかった。 独立系ニュースサイト「Telex」によると、女は2019年、逮捕に抵抗し、精神科病院に入院させられた。女は裁判中、ネグレクトを一貫して否定し、過去に多くの動物を助けてきたと強調した。 だが、女のアパート内では猫の死骸も複数見つかった他、さまざまな病気にかかっていたために救出後に安楽死させられた猫もいる。 事件が公になったきっかけは、猫たちの救出を支援した動物愛護団体「Helping Angels」が女のアパートの劣悪な環境を示す写真をフェイスブックで共有したことだった。 検察と弁護側の双方が上訴している。【翻訳編集】 AFPBB News