元福島県知事の佐藤栄佐久氏が死去、85歳 脱原発を訴え続ける

元福島県知事の佐藤栄佐久(さとう・えいさく)さんが19日未明、老衰のため、福島県郡山市内で死去した。85歳だった。 東大法学部卒。日本青年会議所副会頭などを務めた後、1983年の参院選で初当選。88年に福島県知事に就いた。東京電力のトラブル隠し問題などを受けて、核燃サイクル政策に異議を唱え、東電のプルサーマル計画に反対した。 5期目の任期途中だった2006年9月、実弟が関与した汚職事件の追及を受け、辞職。翌月、県発注のダム工事をめぐり、自身も東京地検特捜部に収賄容疑で逮捕された。無罪を主張したが、二審判決は「収賄額ゼロ」にもかかわらず有罪。12年、最高裁で確定した。 東京電力福島第一原発の事故後、講演などで脱原発を訴え続けた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加