4歳女児死亡 母親の交際相手に『無罪』判決「急にお前がやったと逮捕勾留され1年半」

おととし奈良県橿原市で、交際相手の当時4歳の娘に暴行を加えて死亡させた罪などに問われている男性に、奈良地方裁判所は無罪を言い渡しました。 山下翔也被告(28)は、おととし6月、交際相手の娘の田川星華ちゃん(当時4)の腹部に暴行を加え、死亡させた罪などに問われています。 これまでの裁判員裁判で、山下被告は、「暴行はしていません」と起訴内容を否認し、弁護側は「日常的に暴行を加えていたのは母親」などと無罪を主張。 一方、検察側は「星華ちゃんがけがをしたとみられる時間に2人でいた」などとして懲役8年を求刑していました。 3月19日の判決で奈良地方裁判所は「母親の証言が変遷していることについて信用性に疑問がある」と指摘。 さらに「山下被告の暴行以外で力が加えられた可能性も否定できず、立証が不十分」などと無罪を言い渡しました。 【山下被告の代理人弁護士】「なぜ亡くなったのか分からないまま、急に自分がやったんだと言われて、逮捕・勾留されてから1年半以上経過しています。結果として、無罪になっていますから、そこ自体は適切に判断いただいたと思っていますけど、ここまで長い間拘束を続けられる、手続きのやりかたについてはどうかと」 奈良地方検察庁は「判決内容を精査し、適切に対応する」としています。 (関西テレビ「newsランナー」2025年3月19日放送)

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