携帯電話にかかってきた警察官を名乗る男のウソの話を信じ込み、福岡市の女性が現金313万円をだまし取られていたことがわかりました。 東警察署によりますと4月7日午後0時48分ごろ、福岡市東区の無職女性(41)の携帯電話に着信があり、宮城県警の警察官を名乗る男から「詐欺グループを逮捕したところ、あなた名義のキャッシュカードを持っていた。そのカードがマネーロンダリング事件で使用され、あなたが詐欺事件に加担したのではないかと疑っている」などと言われました。 女性はその後SNSに誘導されて、警察手帳や女性に関する逮捕状の画像などを見せられ「あなたが事件にかかわっていないことを証明するため資金調査手続に協力して下さい。あなたが事件に関わっていないことが認められれば、資金証明書が発行され資金は返金されます」などと言われ、同じ日の午後3時ごろ、指定された口座に3回にわたり現金合計313万円を送金し、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、 ▽電話で「お金」はすべて詐欺、すぐに相談、110番! ▽電話の相手が警察など公的機関等を名乗って「逮捕される」「このことは誰にも話してはいけない」は不安にさせるための脅し文句です ▽お金を送金する前に、家族や周囲の人に相談しましょう と注意を呼びかけています。