広末涼子容疑者が逮捕後送検「薬物の影響で事故を起こしたかどうかがポイント」若狭勝弁護士

静岡県島田市の市立総合医療センターで女性看護師(37)を蹴るなどけがを負わせたとして、静岡県警掛川署に傷害の疑いで現行犯逮捕された女優広末涼子容疑者(44)が9日、勾留先の同県警浜松西署から送検された。同県警は同容疑者の認否を明らかにしていないが、逮捕後には、事故の負傷程度の検査を受け、健康状態に問題はないと診断されたという。一方で薬物検査の協力を依頼していることも判明。静岡地検浜松支部は取り調べ結果を踏まえ、勾留請求するかどうかを判断する。 ◇ ◇ ◇ 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、広末容疑者が服用していた薬の影響について、警察が調べを進めていることを踏まえ「薬物の影響で事故を起こしたかどうかがポイント」と指摘。 「薬物の使用が発覚するのが怖いと精神が不安定になり、看護師を暴行した可能性がある。事故と傷害事件、それぞれの原因がリンクしている可能性があり、2つを切り離すのではなく一連の事件として捉える方向ではないか?」と語った。 薬物については「処方された合法の薬物と違法薬物、双方の可能性がある」とした上で「合法薬物だったら罪ではない。違法薬物が出れば再逮捕でしょう」とした。「通常、薬物検査は尿の提出が手っ取り早い。ただ尿から薬物反応が出るのは2、3日。時間との勝負になる」と説明。「任意の尿検査を拒否した場合、裁判官から令状を取り強制採尿になる。カテーテルを使い医師が採る形になるが、そうした手続きは嫌な話なので、任意で提出する流れになるでしょう」とした。 今後の展開については「10日間の勾留がついたとしても、違法薬物使用の証拠がなければ傷害事件だけだと、恐らく18日までに処分が決まります」と見通しを示した。その上で「被害者のケガの程度が、全治3日程度であれば起訴猶予でしょう。ケガが全治2週間程度であれば、懲役10月か罰金20万円。前科、前歴がなければ罰金の可能性が高い。被害者と示談ができるなら不起訴で罰金にもならない」と説明した。

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