弁護士の八代英輝氏（60）が10日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび」（月～金曜前10・25）に出演。交通事故後に搬送された静岡県島田市の病院で看護師に軽傷を負わせたとして、傷害の疑いで女優の広末涼子容疑者（44）が逮捕された事件について言及した。 広末容疑者の逮捕容疑は8日午前0時20分ごろ、病院内で看護師の女性を複数回にわたって蹴ったり腕を引っかいたりして軽傷を負わせた疑い。病院内を歩き回っていた広末容疑者を看護師が静止しようとしたところ、大声を出す広末容疑者から暴行を受けたという。 事故は7日午後6時50分ごろ、新東名高速道路で乗用車を運転中に大型トレーラーに追突する事故を起こし、同乗していたマネジャーとみられる男性とともに搬送された。大型トレーラーの運転手にケガはない。 事故現場でも動き回るなどしたため、高速隊が掛川署に応援を要請。逮捕後にも取り調べに大声を出すなどパニック状態がしばらく続いていたという。 県警は9日、広末容疑者を送検。10日には、自動車運転処罰法違反（危険運転致傷）の疑いで東京都世田谷区にある自宅を家宅捜索した。静岡地検浜松支部は取り調べ結果などを踏まえ、勾留請求するかどうかを判断する。 八代氏は、危険運転致傷の疑いでの家宅捜索について「この捜索差し押さえの罪名が何だろうということは午前中は分からなかったんですけれども、考えられていたのは事故自体での道路交通法違反と、医療従事者の方を負傷させた傷害罪、そのいずれかかなと思っていたんですけれども、あるいは違法薬物の可能性も捨てきれないというような判断の中で、実際に捜索差し押さえに入ったのが危険運転致傷罪だったというところは意外でした」と自身の受け止めを述べた。 そして、「たしかに危険な運転だったと思います、もし処方薬等の影響の中で運転をされていたんであれば。一般の方が巻き添えになる可能性も十分もあり得たわけで。ただ今回のケースでけがをされている方は同乗者と聞いていますし、けがの程度が重いとも聞いていませんでしたので、危険運転致傷罪であえて立件するというところまでは私は想定していなかったので」と話した。 そのうえで、「いずれにしても釈放が可能かどうか見定めるための捜索差し押さえかなと思っていたんですが、罪名が罪名なだけにちょっと釈放されるかどうか見通しは不透明だなと思いました」と自身の見解を述べた。