米ペンシルヴェニア州の州都ハリスバーグで13日未明、州知事公邸で火災があった。ジョシュ・シャピロ知事(民主党)とその家族は無事に避難できたが、公邸は大きな被害を受けた。 同州警察はこの事件について、コーディ・バルマー容疑者(38)を殺人未遂、テロ行為、放火未遂の容疑で逮捕した。 将来の大統領候補として有力視されることの多いシャピロ知事は、火災が広がる中、真夜中に消防当局が自宅のドアを叩く音で目を覚ましたという。 13日の記者会見でシャピロ氏は、当時の状況を振り返りながら「もちろん動揺していた」と話した。 また、「昨夜のような攻撃で、誰かが私の行動を制約しようとしても、私はそのような束縛にとらわれることを拒否する」と強調した。 火災の数時間前、ユダヤ系のシャピロ氏と家族は自宅で、ユダヤ教の祝日「過越祭」の第1夜を祝っていたという。 「昨夜、公式ダイニングルームで過越祭の物語を語った」のだとシャピロ氏は述べた。一方、バルマー容疑者の動機は不明だと付け加えた。 ジョージ・ビヴェンズ警察副本部長によると、バルマー容疑者は自家製の発火装置を所持しており、ハリスバーグ地域で逮捕された。 当局は、容疑者が公邸を囲むフェンスを飛び越えて敷地内に侵入し、火災を起こしたと考えており、現在も捜査が続いている。 当局はまた、逮捕につながる情報に対して1万ドル(約143万円)の報奨金を提供すると呼びかけていた。ただ、容疑者の逮捕が情報提供によるものかどうかは不明。容疑者は現在も勾留されている。 州当局によると、火災は鎮圧されたものの、公邸の一部に「かなりの損害」を与えたという。 警察は、火災が発生した際、知事とその家族はレンガ造りの家の別の部分にいたと説明した。 ハリスバーグ消防局は、警察がシャピロ氏とその家族の避難に注力する中、火災の消火に努めたと述べた。 ペンシルヴェニア州知事公邸は、ハリスバーグにある1968年建造のジョージアン様式の家で、広さは約2700平方メートル。これまでに歴代知事8人が住んできた。 シャピロ氏は昨年の大統領選挙で、カマラ・ハリス候補の副大統領候補として検討されていた。ハリス氏は最終的には、ティム・ウォルズ・ミネソタ州知事を選んだ。 シャピロ氏は州の司法長官を経て、2023年から同州知事を務めている。 シャピロ氏と妻のローリ氏には、ソフィアさん、ジョナさん、マックスさん、ルーベンさんの4人の子供がいる。 Shapiro and his wife, Lori, have four children together: Sophia, Jonah, Max and Reuben. (英語記事 Man arrested after suspected arson attack at Pennsylvania governor's home)