元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏が16日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、病院の看護師への傷害容疑で逮捕され、この日、釈放された女優の広末涼子(44)への今後の捜査について見解を示した。 午前6時20分、靴まで黒の上下黒い服装で浜松西警察署の正面玄関に姿を現した広末は、少しやつれた表情。報道陣を前に3秒ほど頭を下げた。少し笑みを浮かべた後、再び頭を下げると黒い車に乗り込み、警察署を後にした。 ケガをさせた被害者とは示談の方向で交渉が進められており、成立すれば不起訴の可能性が大きい。7日午後に新東名高速のトンネル内で起こした追突事故については、静岡県警が当初、広末の自宅を家宅捜索するなど、危険運転致傷での立件を目指していた。 危険運転致傷は、アルコールまたは薬物の影響で運転が困難な状態の運転で人にケガをさせた場合に適用され、15年以下の懲役。構成要件は他にあおり運転、制御不能な高速度での運転、ことさら信号無視することなどが挙げられる。 今回の事故をめぐっては、違法薬物の使用、服用している薬が与えた影響について捜査が続けられていたが、家宅捜索でも違法薬物は見つからなかった。その後の薬物検査の本鑑定でも陰性の結果が出て、違法薬物や睡眠薬など、運転に影響を及ぼしそうな成分は確認されなかった。 危険運転致傷容疑について、フリーアナウンサー宮根誠司から「こちらもまあ、消えたということですか」と問われると、亀井氏は「消えたと考えていいと思います」と回答。「残るとしたら、“病気によって運転困難”という構成要件はあるんですけど、恐らくそれはない。普通の交通事故に(捜査が)切り替わっていくと思います。過失運転(致傷)の方に疑いが移行すると思います」とした。