北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学3年生の男女2人が刺され死傷した事件で、福岡地検小倉支部は16日、殺人容疑などで逮捕された同市の無職平原(ひらばる)政徳容疑者(44)が同日から2回目の鑑定留置に入ったと明らかにした。期間は7月15日までの3カ月間。 2回目の鑑定留置は同支部が4月15日、裁判所に請求し認められた。1回目の留置は当初1月16日から3月14日までとされ、延長により今月14日に終了していた。 同支部は再び請求した理由について「事案の重大性に照らし、刑事責任能力の有無と程度について判断に慎重を期すため」と説明している。捜査関係者によると、これまでとは別の医師が鑑定にあたる。(田中久稔)