広島・府中町殺人事件から9日 ”県外逃走”の可能性も 捜査の状況は…

発生から1週間あまりがたちますが、犯人は捕まっておらず、住民からは不安の声が上がっています。警察は犯人が県外に逃走した可能性も視野に捜査しています。 ■宮脇靖知アナウンサー 「事件が発生した場所です。公園内の立ち入りの制限も解除され、いつものように散歩する人たちの姿もみられるようになってきました」 事件が起きてから9日。犯人は今も捕まっておらず、地域に影を落としています。 ■付近の住民 「不安はずっとぬぐえていない状態。どこにいるかも分からないから不安がある」 ■付近の住民 「分からない部分が多い。早く捕まってほしい」 発覚したのは今月12日の午後10時。公園の利用者からの通報でした。 『助けてという声を聞いた。もめているのではないか』 ■宮脇靖知アナウンサー 「通報を受け駆け付けた警察官が男性を発見したのはまさにあちらの場所。管理事務所の入り口付近です。うつ伏せに倒れ、頭から血を流していたということです」 殺害されたのは、東京都の会社員・里見誠さん。頭や顔をかたいもので複数回殴られたとみられています。事件当日に東京から来たという里見さん。なぜ、夜の公園にいたのか…。 ■山本敦士記者 「午後10時過ぎです。通報があった同じ時間帯の事件現場ですが、ライトを消してみますとあかりがほとんどなくまわりを確認するのも困難な状況です。」 事件前にいたとみられるのは、若い男女グループ。里見さんの身にいったい、何があったのか…。 里見さんの親族が語ったのは、犯人への憤りです。 ■親族 「新聞の記事のところに載ったって言うから、あれなんでかなと間違えと違うかなと思って。早く犯人が捕まってほしい。誠はかえってこうへんけど。罪なことをしてるんだから早く犯人を見つけてほしいと思います」 ■門脇明伸記者 「府中町内の川です警察が遺留品の捜査にあたっているものとみられます」 警察は捜査本部を立ち上げ、金品を奪った「強盗殺人」も視野に80人態勢で捜査を開始。通報があった夜の時間帯に検問を実施するなど、これまでに21件の情報がよせられています。 事件のカギを握るのは、防犯カメラの”リレー捜査”。犯人が県外に逃走した可能性も視野に、行方を追っています。 ■宮脇靖知アナウンサー 「事件現場から直線距離で約1キロの場所です。この辺りは飲食店も立ち並ぶエリアです。防犯カメラの映像から事件前、男性と男女のグループがこの辺りの店に立ち寄ったことが分かっています」 事件前、里見さんと一緒にいたとみられるのは、若い男女グループ。 一方で店の人から警察への通報はなく、揉めている様子がなかったこともわかっています。犯人を逮捕し、住民の不安を払拭することができるのか。威信をかけた捜査が続きます。 【2025年4月21日放送】

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