阿部寛が殺人犯に仕立て上げられる男に 映画『俺ではない炎上』特報映像&ティザービジュアル公開

第43回吉川英治文学新人賞候補になり映画化もされた『六人の噓つきな大学生』などで知られる浅倉秋成の小説『俺ではない炎上』の実写映画化が決定。阿部寛主演、山田篤宏監督により9月26日(金) に公開される。 『俺ではない炎上』は、SNSで根拠の乏しい情報が“真実”となり大きな事件へと発展する、現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。ある日突然SNSで身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられ、逃亡をはかる主人公・山縣泰介を演じる阿部は本作について、「非常にチャレンジングでやりがいのある作品」とコメントしている。 併せて公開された特報映像では、「この男が犯人です」というテロップと共に映し出される山縣の笑顔の切り抜き写真から始まる。ニュースで女子大生殺人事件があったと報じる中、SNSでは犯人の特定が始まり、「ある日突然、SNS上で犯人に仕立てあげられた男」というナレーションと共に、事件の犯人を憶測だけで語るSNSの投稿群が映し出される。その憶測は次第に加速し、山縣のものと思われるアカウントに犯行現場の写真がアップされていたことや、過去の投稿などから「犯人は大帝ハウス営業部長の山縣泰介に決定!」と犯人説がいつのまにか真実かのように独り歩きを始め、ネットで山縣が大炎上。私人逮捕に名乗りを上げる配信者や自身が正義と疑わない人々に追いかけられる山縣は、「私は無実です!」と必死に訴えるもその声は誰にも届かない。「なんなんだよ……なんなんだよ!」と腹を立てている山縣の声がエレベーターの中にこだまするのも印象的となっている。 同時に公開されたティザービジュアルは、<炎上まとめ速報>というSNS上でよく目にする投稿画面の中に帽子、ランニングウェアに身を包み、予期せぬ瞬間を撮影され驚いた表情を見せる山縣の写真が配されたインパクトの強いデザインだ。 ■主演:阿部寛 コメント全文 オファーをいただいたとき、まず「この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている」と感じました。SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築──これらがひとつのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました。逃げながら人間性を取り戻していく男の姿は、シリアスであればあるほど滑稽でもあり、演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したいと思いました。この作品を通して、家族や人とのつながりの大切さを改めて感じてもらえたら嬉しいです。 ■山田篤宏監督 コメント全文 本格的なサスペンスミステリーでありながら、どこかユーモアのある原作の世界観の中で、国民的スターである阿部さんの魅力をどうやって丸裸にしようかと考えて撮影に臨みました。SNSという現代的なテーマを扱っていますが、決して敷居の高くない、誰にでも楽しんで頂けるエンターテイメントに仕上がりつつあると思います。ご期待ください! ■原作者:浅倉秋成 コメント全文 現代で起こりうる最悪の悲劇って何だろう。考えた結果、私が辿りついたのは、無実の罪を着せられたことによる大炎上でした。まったく心当たりがない。なのに、巧妙に犯罪者に仕立て上げられている。助けを求めても、弁明をしても、誰も手を差し伸べてくれない。どころか、状況はひたすらに悪くなっていくばかり。 肉体的にも精神的にも限界まで追い詰められていく主人公を書こうと奮闘したものですから、今作を映画にしていただけると聞いたとき、きっと主演の方は主人公と同様、とんでもなく苦しい思いをされるに違いないと予感しました。阿部寛さん、申し訳ありません。本当に本当に、完成が楽しみで仕方がありません。 ■プロデューサー:筒井竜平 コメント全文 ある日突然【殺人犯】として世間に個人情報が晒されてしまった主人公、山縣泰介。 身に覚えは全くないが、逃げる他なく──。 浅倉秋成さんの書かれた小説『俺ではない炎上』は、現実と地続きで圧倒的にリアルな掴みで始まります。瞬く間に犯人と断定され、身近な人だけでなく、赤の他人からも好き放題に言われる、いわゆる炎上状態に。「俺は悪くない」「誰が俺をハメたんだ?」仕事も家庭も真面目に一生懸命やってきたはずの主人公が「もうどうなってもいい……」というところまで追い込まれていく様は、サスペンスを超えて、もはや滑稽にも見えてきます。しかし、我々はそれを笑っている場合なのでしょうか? 明日は我が身!? ノンストップ炎上エンターテイメント開幕! 今回、主人公、山縣泰介を阿部寛さんが演じて下さいました。 映画化企画立ち上げ当初からの念願が叶った次第です! 映画館でご覧いただける日を楽しみにしております。 <作品情報> 『俺ではない炎上』 9月26日(金) 公開 (C)2025「俺ではない炎上」製作委員会 (C)浅倉秋成/双葉社

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